一般社団法人 流山青年会議所
2026年度理事長
竹村 直樹



飽くなき挑戦

【はじめに】
「飽くなき挑戦」とは、挑戦するという一過性の行為ではなく、挑戦し続ける姿勢を示しています。
現在、情報通信技術の発展やそれに伴うグローバル化によって、社会は今までにない速度で変容しています。また、大規模地震、台風や豪雨などの自然災害やパンデミックにより突然に平穏な生活が奪われたり、外国での戦争や政策の転換により、安全保障上の懸念が発生するとともに物価高が家計を直撃したり、予測不可能な事由により我々の生活も変化を余儀なくされています。さらに、経済格差の拡大や、価値観の多様化、世代間の分断など、これからの日本はどのような方向に進むべきか不明瞭であり、漠然とした不安感が社会を覆っています。このような混沌とした時代だからこそ、わたしたちは、希望をもたらす変革の起点として、社会をリードする必要があります。「飽くなき挑戦」のスローガンには、自らをアップデートし続け、常に変化し続ける状況に対応し、最大の成果を発揮することに挑戦し続けようという思いを込めました。
私は、青年会議所に入会して 2 年目の2022 年に流山青年会議所の中期ビジョン(2022-2026)の作成に携わりました。その経験において、流山市には素晴らしい活動をしておられる企業や団体が数多くあることを知りました。しかしながらその当時はコロナ禍にあった影響もあり、地元の企業や団体と共に運動を構築することは困難であり、皆が歯がゆい思いをしている時期でした。その後、流山青年会議所は多くの企業や団体と共に運動を展開して参りました、今年度は、私が作成に携わった中期ビジョンの最終年となります。流山青年会議所が、今まで培ってきた地元企業や団体との関係性をより一層強固なものとするべくパートナーシップを結び、共に運動を展開することによりシナジーを生み、社会にとって善き価値を広く提供することに挑戦いたします。

【会員拡大】
私たちは、明るい豊かな社会を築き上げるという理念を掲げ、志を同じくするメンバーが相集い、力を合わせ、運動を展開してきました。優れた運動を創るには、多様な人財が必要です。青年会議所は、40歳で卒業するという制度をもち、常にメンバーの新陳代謝を図り、新たなことに挑戦し続ける団体であり、新たな会員を迎え入れることは優れた運動を行うことに直結すると考えます。
近年の流山青年会議所は、多くの新たなメンバーを迎え入れることができました。今年度は、その流れをより加速させ、流山青年会議所創立45周年で100人LOMにするという目標を新たに掲げ、25人の会員を迎えることを目指します。
また、流山市には、流山青年会議所以外にも素晴らしい団体や企業が多くあります。多種多様な団体とパートナーシップを結び、切磋琢磨することで、流山青年会議所単体で運動を展開するよりも、より良い影響を社会にもたらすことができると確信しています。
流山青年会議所には、東日本大震災の経験を契機として、防災意識の醸成等を目的として開始し、長年にわたり地域に愛されてきたナイトウォークという素晴らしい事業があります。しかしながら、日本各地にお37 いて巨大地震や水害が度々発生し、甚大な被害が生じている状況であり、防災意識の速やかな醸成や発災時の備えは、ますますその重要性を増している状況です。そこで、今年度の拡大委員会では、ナイトウォーク事業に代わり、行政、企業や市民団体など数多くの団体との協力体制を強化し、流山青年会議所のみでは行うことが難しい、来場者によりリアルな体験を届けると共に、発災時の備えもすることができる防災事業を共に構築し、より多くの方々に喜んでいただく事業を開催いたします。

【交流】
近年の流山青年会議所は、入会から3年未満の会員が大多数となりました。また、新入会員の多くは、先輩諸兄姉との交流の機会を活用できていないようにも見受けられます。多くのメンバーがアクティブに活動し、流山青年会議所が組織として機能していくためには、メンバー同士が互いの理解を深め、共感し、結束することが必要です。また、青年会議所には、綱領やクリードに示されている共通の価値観があり、先輩諸兄姉から脈々と受け継がれ、運動を展開してきました。各メンバーが、この共通の価値観を深く理解、共有し、真の仲間として一致団結することで、より良い運動を展開することができます。
交流委員会では、現役メンバーや先輩諸兄姉を含めた流山青年会議所に関わる多くの方々が交流し、互いに深く理解し合うことを支援します。また、青年会議所の共通の価値観を深く理解することができる例会を開催することで、メンバーに共通の価値観を醸成します。

【まちづくり】
現在、日本を含む先進国は、人口減少傾向にありますが、流山市は、人口増加が継続し、注目を受けています。人口増加は、自然発生した訳ではなく、「都心から一番近い森のまち」「母になるなら、流山市。」「父になるなら、流山市。」というキャッチコピーのもと、一貫した政策を実現した素晴らしい成果であるといえます。
しかし、流山市内の全ての地域において人口が増加しているわけではなく、町丁字別・男女別人口をみると、人口減少が常態化している地域があることが確認できます。また、平成30年3月に策定された「次期総合計画における将来人口推計」によると、近い将来人口減少に転じるものと推定されています。まちづくりの主役である市民の一人ひとりが、このような流山市の実態を知り、どのようなまちにしていきたいかを考えることが、理想的なまちづくりには必要です。流山市の全体の状況を知り、一部の地域に極端に偏らず、地域コミュニティの強化、交流人口の増加や賑わいの創出などの課題に向き合い、どう解決すべきかを考える事業を開催いたします。
これに加え、2024年から始まり、今年で 3回目となるわんぱく相撲大会を行います。わんぱく相撲大会は、小学 4 年生から 6 年生が参加し、日本国内で予選大会から勝ち上がり、全国大会が開かれる、小学生対象で最大規模の相撲大会です。わんぱく相撲の開催により、青少年に対し、社会生活に必要な徳性の滋養の場を与えられるとともに、保護者や関係諸団体も含めたコミュニティの形成を推進していきます。

【青少年】
情報通信技術の目覚ましい発展とそれに伴うグローバル化によって社会は加速度的に変化しています。スマートフォンが 1 台あれば世界中の様々な情報をワンタップで入手することができるようになるなど利便性が格段に向上した反面、情報、知識、求められる能力や価値観が移り変わるのが早くなりました。今の子どもが大人になったときに社会で求められる知識や能力は何か、確実に予測することは不可能です。
私は、この激動の時代を生き抜くためには、挑戦し続ける能力が必要であると考えています。そして、未来を担う子どもたちに身に着けてもらいたいと考えています。しかし、コロナ禍において子どもたちの挑戦や学びの機会が著しく制限されたことは記憶に新しく、安全性への意識の高まりや安定志向から、挑戦する機会そのものが減少してはいないでしょうか。
青少年育成事業では、参加した子どもたちが切磋琢磨すると同時に、メンバーも子供たちと共に挑戦する事業を行います。子どもたちに挑戦することの重要性や楽しみを実感してもらう機会を提供します。そして、挑戦したという経験による自信が、未来の自分の挑戦を後押しするという挑戦の連鎖を生み出していきます。

【経営】
「新日本の再建は我々青年の仕事である。あらためて述べる迄もなく今日の日本の実情は極めて苦難に満ちている。この苦難を打開してゆくため採るべき途は国内経済の充実であり、国際経済との密接な提携である。その任務の大半を負っている我々青年はあらゆる機会をとらえて互に団結し自らの修養に努めなければならぬと信ずる。」これは、1949 年に日本で最初に設立された東京青年会議所の設立趣意書の一文です。そして、現在において、日本青年会議所では、ビジネスの機会の提供を積極的に行っています。しかし、青年会議所の活動を行ったことで、企業の発展に役立ったというメンバーとそうでないメンバーに分かれているのが実情です。もっとも、青年会議所が重視するビジネスの機会の提供とは、入会すれば仕事がもらえるといった受動的なものや、日常業務に直結するものではありません。青年会議所におけるビジネスの機会の提供とは、日常の企業活動では得られない新たな価値の提供にあります。
経営委員会では、マネジメントなどの企業経営に必要な知識をゼロベースから学べる例会や、新たな情報をキャッチアップすることができる例会を開催することで、各メンバーの能力の修養に努めます。また、ビジネス交流会の開催や共催を通じて、日常業務からは得ることができない人との出会いや新たな知識、価値観に触れることにより、メンバーの思考に新陳代謝を発生させることで、経営能力に質的な変革を起こします。

【事務局】
青年会議所においては、ロバート議事法が積極的に会議運営に採用されているなど、会議が非常に重要視されています。しかしながら、長時間の会議やそれに伴う手続が非常に多く、厳格な運営と効率的な運営を両立させる必要が109 あります。事務局では、議案上程期限の管理などの会議の準備段階から、各種会議の円滑な進行、決定事項の全メンバーへの共有までの会議全体のフローを一気通貫して確実に行い、組織運営の強化を図ります。また、デジタル技術の活用等により、事務作業等の削減を行うなど効率的な運営を実現することで、持続可能な組織運営を行います。
また、通年通りに、適正に財務管理を行います。自らが支出する会費や多くの団体との関わりによって会を運営していることから、透明性のある財務管理は当然のことではありますが、それには多大な労力がかかります。財務内容を理解し、次の世代へ承継していくために、ノウハウやマニュアルの作成や更新を行い、適正かつ効率的な運営を目指します。
さらに、事務局には広報理事を設置します。よく、青年会議所は広報活動が苦手だと言われます。しかし、流山青年会議所においては、積極的な SNS の活用による広報活動を行ってきました。特に前年度においては、Instagram のフォロワー数は爆発的に上昇し、投稿数も大幅に増加させることができ、多くの方々に私たちの活動を知っていただきました。今年度においては、複数の媒体を運用し、より多くの方や今まで届けることができなかった方にも青年会議所の活動を知っていただきます。また、流山青年会議所とのパートナーシップを結ぶ各種団体や企業の取組も紹介することで、シナジーを産み出し、流山青年会議所単体ではリーチすることができない多くの方々にも共感の輪を広げていきます。 126 127

【むすびに】
私の好きな言葉に、「早く行きたいなら一人で行け、遠くに行きたいなら皆で行け。」という言葉があります。一人で歩いていけば、意思決定は早く、誰かのペースに合わせたりする必要もありません。これに対して、皆で行く場合には、目的地や旅の行程を決めるのにも意見の調整が必要ですし、歩くペースを合わせなければバラバラになってしまいます。皆で旅をすれば、それだけトラブルも増えそうです。しかし、一人の力はたかが知れています。一人で歩いているときに、もし怪我で歩けなくなったらその旅は終了を余儀なくされるでしょう。しかしながら、皆で一致団結し、知恵を出し合い、助け合って行けば、多少のトラブルがあっても旅を継続することができるでしょう。何より、孤独な旅をするより、皆で旅をするほうが楽しいでしょう。
私が東京から引っ越してきて、流山青年会議所に入会したときは、一人の力でなんでもできると過信しており、人を信頼し、頼ることはなかったように思います。恥ずかしながら、御礼や謝罪の言葉も素直に言えませんでした。そんな私でも流山青年会議所は温かく迎え入れてくれました。「議案を書いてみようよ。」、「一緒に出向しようよ。」と声をかけてくれる先輩がいました。私が、日本青年会議所や千葉ブロック協議会に出向したときには、一緒についてきてくれる仲間ができました。皆で運動を構築することの楽しみや達成感、感動を味わうことができました。
私は、青年会議所で挑戦を積み重ねたことで、大きく成長することができました。先輩諸兄姉や仲間からいただいた恩を、流山青年会議所や次世代のメンバーに返せるように、一年間全力で取り組んでまいります。

【事業計画】
1.25名以上の会員拡大
2.会員相互の交流
3.OBと会員との交流
4.青少年事業の開催
5.外部団体との協力による防災事業の開催
6.わんぱく相撲大会の開催
7.経営研修の開催
8.積極的な広報活動
9.業務連携と明確な情報共有